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連載 和な場所 〜今なお残る下町風情、両国〜

道に迷ったことがあるだろうか。整然としたオフィス街を歩いていたはずなのにふと見つけた「和な空間」。 オフィス・マンション、無機質化した街の中にも「和な場所」は必ずある。 そんな忘れ去られた和を探す連載「和な場所」。今回はどんな場所で迷おうか。








迷う小道と稲荷神社

川を楽しんだ、次はどこへ行こうか。
隅田川を背に清澄通りを渡り錦糸町方面へ。両国の繁華からすこし遠ざかり町工場、住宅街。 小道に迷い込む、それが街歩きの醍醐味。ビルや民家の片隅にひっそりと稲荷神社を発見した。「火事、喧嘩、伊勢屋、稲荷に犬の糞」。東京は稲荷神社が本当に多い。

穀物、豊作の神であるお稲荷さまは、この物量の世の中をどうみるのだろうか? 稲に代わってビルが生え替わる、しかし、人の作った物には変わりはない、そんなお稲荷さまの言葉が聞こえてきそうなこの空間。スピリチュアルが流行っている現代、そんな事も考えてみたい。


















変わりゆく街、残り続ける心

両国。その街は、せわしないオフィス街と、時間が止まったかのように感じる地元の空気が混在する街だった。

暖かいぬくもりと、都市としての成長。両方とも感じる不思議な街。 街にすむ人たちが、この両国に在る雰囲気を残し続けようと様々な試みをしていた事が印象的だ。
いつかは、この場所も一変してしまう時が来るのだろうか? その前までに、ちゃんこ屋を制覇しておかなければいけないな。

街が変わってしまっても、この両国に宿る心は残り続けているだろうか。 変わりゆく街、変わらないもの、人、空気。 そして、残り続ける心。 街が変わってしまっても、 きっと「和な場所」は変わらない。 (終

次回はソバ処、深大寺。
休日は都会から少し離れ、神代の森を歩いてみよう。


今なお残る下町風情、両国

東京、両国。今なお江戸の粋が残る下町。 今回はJR両国駅を中心に、身近にたたずむ和を探してみた。 相撲の街として知られるこの街、さまざまな相撲部屋・ちゃんこ屋が 軒を連ね下町情緒に華をそえている。 もっとも、オフィスやマンションの開発に押され現在では古きを知る建物が少なくなったが、そこに生きる人、街の底力は衰えていない。

隅田川から神田川に向かう入り口にかかる橋、柳橋。こんなところから神田川が始まるのかと驚くと船宿を見つけた。江戸より続く船宿。やはり男は、粋に舟遊びとしゃれ込みたいところだ。昼は春の花見、夜は夏の花火、春秋は夜景観光、 なにより粋なのは、お江戸の花火を舟で見る。 最高の贅沢だ。

こんな舟宿が残っているのも隅田川を頂く両国ならではの風景か、周りはすっかりビルに囲まれているが、そこにある「川」はその文化と共にこれからも変わらない事を願おう。











小道の中の銭湯

夏の日差しの中、まだまだ小道を迷い続ける。
国技館を擁す両国は、当然ながら相撲部屋が多い。いつの時代になっても変わらない国技であってほしいと、道を行く中ふと思う。 そんな相撲部屋を覗きながら歩いていると、唐突にどこか懐かしい施設に出くわした。銭湯だ。

長い煙突に独特の入り口。 どこの銭湯に行っても、その立ち構えは変わらない。 煙突よりも高いビルに囲まれながらも、銭湯はたしかに、そしてしっかりと存在していた。 立ち上る湯気は、どこに向かっているのだろう。すっぽりと、まるでそこだけ開発し忘れたかのようにある銭湯。
無くすには惜しい景観だ。

そんな思いに浸りながら、川を眺め、また歩き出す。
今なお残る下町風情を、その小道にまた一つ見つけた。








両国駅周辺情報
住所 和な場所へのアクセス
JR総武線、または都営地下鉄大江戸線「両国」下車

江戸東京博物や国技館が目の前にあり、多くの外国人で賑わう。
相撲の街という事で、ちゃんこ屋や特大サイズの洋服屋なども目立つ。
URL 墨田区役所webページ
http://www.city.sumida.lg.jp/
場所

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