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和なクリエイター がしゃ 村松一哉
Tシャツの背面いっぱいに描かれた大胆な和柄。「武士髑髏」など今までの和柄とはひと味違ったデザインの手描きTシャツを描く「がしゃ」の村松一哉さん。独自の世界観が生まれた背景やこれからの夢を伺った。

手描きならではのライブ感

作業台に広げられた無地の黒Tシャツ。筆に透明の液体をつけ、ススッと筆を動かす。最初は何も描かれていないように見えるが、だんだんと髑髏の絵が浮かび上がってくる―。Tシャツをキャンバスに見立てて和柄を手描きする姿はまさに「絵師」と呼ぶに相応しい。

筆に特殊な薬液を付け黒地のTシャツに描くと変色し、独特の「鉄錆色」になる。カーキや紺のTシャツだとまた違った色合いになる。絵柄は洗濯してい くと色が徐々に抜けていき、その色落ちの具合も楽しむことが出来る。流行とは無縁の絵柄を追及するのは、色落ちも含め愛着を持ってずっと着ていられるT シャツを目指しているから。

今人気があるのが「武士髑髏」の絵柄だ。アートイベントなどでは「髑髏にスケボーを持たせて欲しい」といった要望を聞き入れて目の前で描き上げることもあるという。世の中に和柄の手描きTシャツは数あれど、「武士髑髏」というのは他に無い。「他人が着ていない物を着たい」という20 代後半から30代のこだわりを持った男性の心をとらえるのだろう。

下書きなしでさらさらと筆一本で描いていく。話しながらあっという間に武士髑髏の絵が完成した。勢いを大切にしているというその筆さばきにはただただ見とれるばかり。
キッズサイズのTシャツや、持ち込まれたデニムや革ジャンなど、何にでも描くことができるのは手描きならでは。素材や塗料により感覚が違うが、それを生かし考慮した絵を描いている。
村松一哉
イラストレーターの活動の一環として、2005年「山下利右衛門商店」設立。「がしゃ」ブランドを起ち上げる。

好きな絵を描いていきたい

「子供の頃から絵を描くのが好きだったって事に気づいたんです。」サラリーマンからイラストレーターに転身し、雑誌の挿絵を描いていた。挿絵の仕事には、テーマやタッチなど編集者の求める世界を自分なりに汲み取って具現化していくおもしろさがある。でも、制約なく自由に描くとしたら何を表現したいだろう…。次第にもうひとつの自己表現の場が欲しいと思うようになっていた。そんな時、アパレルショップを経営する幼なじみから手描きの和柄Tシャツが売れているという話を聞き、実物を見て「自分のほうが上手く描けると思った。 やってみたらおもしろかった。それでこれはいけるなと」。デザインフェスタなどのイベントに出展し、そこで知り合いになったショップに取扱ってもらっ たりしてつながりが広がっていった。自分が描いた物をエンドユーザーがいいと言ってくれてお金を払ってくれる―。挿絵の仕事とはまた違う充実感だった。

描く和柄にはこだわりがある。和柄の伝統を受け継ぎつつ、ストーリー性を持たせたりトライバル柄と組み合わせたり、「今自分にしか描けない」現代的 な要素を取り入れている。「絵が好きだから、自分が格好いいと思う絵が描きたい。楽しんでやってます。」と言う村松さん。Tシャツをその場で描いて売るこ とが出来るお店を作ったり、海外進出やTシャツ以外にの物にも絵を描きたい。まだまだやりたいことはたくさんある。

あなたにとっての「和」とは?
和柄にこだわっているわけではないですが、やはり手描きの迫力が伝わるのは和柄なんです。手描きだからこそ生きてくるカッコいい柄を日々考えています。

手描き 武士髑髏 駆

手描きならではの大胆で勢いのある構図。黒地に「鉄錆色」が渋い。7,800円

手描き 武士髑髏 彷徨

竹林をさまよう武士髑髏。漫画の一コマのようなストーリーを感じる絵柄。8,800円

手描き 武士髑髏 横

「がしゃ」一番人気の哀愁漂う立ち姿の武士髑髏。絵の具を薄めたりかすれさせたりして水墨画のような雰囲気にする。 8,800円

手描き 武士髑髏 横

左の白地と色違いのものだが、白地は影の部分を、黒地は逆の明るい部分を描くという細かいこだわりに注目。7,800円

wanoca「和の香」
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山下利右衛門商店
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